百鸽

『召喚条件を無視して特殊召喚する』効果では、特に特殊召喚の条件のないモンスターに加え、自身の特殊召喚の条件をテキストに持つモンスターも特殊召喚することができます。（自身の特殊召喚の方法を制限するテキストを持つモンスターであっても、そのテキストをないものとみなして特殊召喚を行えます。）

具体的には、以下のテキストを無視することが可能です。
●特殊召喚そのものを制限するテキスト（スピリットモンスターなどが持つ『このカードは特殊召喚できない』）
●特殊召喚の方法を指定するテキスト（特殊召喚モンスターが持つ特殊召喚の条件・手順など）
●特殊召喚の方法を制限するテキスト（儀式・融合・シンクロ・エクシーズ・ペンデュラム・リンクモンスターモンスターが持つ『このカードは○○召喚でしか特殊召喚できない』など）

なお、無視できるのはモンスターに記載された自身の特殊召喚の条件であり、それ以外は無視できません。以下は召喚条件を無視して特殊召喚する効果であっても特殊召喚を行えない状況の例です。
■「替罪羊」を発動したターンや、相手の「虚无之统括者」の効果のが適用されている状況では、召喚条件を無視して特殊召喚する効果であっても特殊召喚を行えません。特殊召喚を行えない原因が、そのモンスター自身が持つテキストではないためです。
■プレイヤーに対して特殊召喚の回数を制限するテキスト『自分は「○○」を１ターンに１度しか特殊召喚できない』は召喚条件とみなされません。召喚条件を無視して特殊召喚する際にもしたがう必要があり、規定の回数以上の特殊召喚は行えません。
■エクストラデッキから除外された融合・シンクロ・エクシーズ・リンクモンスターのように、正規の方法で特殊召喚されていない除外状態のモンスターは、召喚条件を無視して特殊召喚する効果でも特殊召喚できません。特殊召喚モンスターのルールによって特殊召喚できない状況であり、そのモンスターのテキストによって特殊召喚できない状況ではないためです。

「宵星之骑士 吉尔苏」の『②』のモンスター効果は、お互いのメインモンスターゾーンに自分が「星遗物衍生物」を１体ずつ特殊召喚する効果となります。

質問の状況のように、相手がこのターンに特殊召喚を行えない状況となっている場合でも、自分は「宵星之骑士 吉尔苏」の『②』のモンスター効果を発動する事ができます。

モンスタートークンは通常召喚できないモンスターとして扱われますが、フィールドを離れる際には消滅し、裏側表示で除外する事ができませんので、「极超辰醒」を発動する際に、コストとして、裏側表示で除外するモンスターに、モンスタートークンを含める事自体ができません。

質問の状況のように、「无限起动要塞 百万吨百臂狂风」の『その墓地のXモンスターを特殊召喚し、その相手のカードを下に重ねてX素材とする』モンスター効果を発動した際に対象に選択した相手フィールドのカードがセットされている魔法・罠カードで、そのカードがチェーンして発動された場合でも、効果処理は通常通り適用されます。

（質問の状況の場合、「替罪羊」の処理によって4体の羊トークンが特殊召喚された後、「无限起动 大河式风击龙」が特殊召喚され、「替罪羊」のカード自体はその「无限起动 大河式风击龙」のエクシーズ素材となります。）

相手フィールドに表側表示で存在するカードがモンスタートークンのみの場合でも、自分はモンスターゾーンに存在する「转生炎兽 暴晒野牛」のモンスター効果を発動する事はできます。

質問の状況の場合、4体の「羊衍生物」が存在していますので、1体～4体の自分の墓地の炎属性リンクモンスターを対象として発動する事になります。
『そのモンスターをEXデッキに戻す』処理は通常通り適用されますが、モンスタートークンは効果を持ちませんので、『その後、戻したカードの数まで相手フィールドの表側表示のカードを選んで、ターン終了時までその効果を無効にできる』処理を適用する事はできません。

リンク召喚に成功した際に発動した「极星天 古尔薇格」のモンスター効果によって『自分の手札・フィールドのカードを３枚まで選んで除外し』処理を行う際に、除外するカードとして自分のモンスターゾーンに存在するモンスタートークンを選ぶ事はできます。

その場合でも、『その数だけデッキから「极星」モンスターを守備表示で特殊召喚する』処理は通常通り適用されますので、質問の状況の場合、「羊衍生物」3体を除外したのであれば、3体の「极星」と名のついたモンスターをデッキから特殊召喚する事になります。

「弹丸特急 子弹快车」は『②：このカードの攻撃宣言の際に、自分はこのカード以外の自分フィールドのカード２枚を墓地へ送らなければならない』モンスター効果を持つモンスターですので、攻撃宣言を行う際に、自分フィールドのカード2枚を墓地へ送らなければなりません。

モンスタートークンは墓地へ送られず、フィールドを離れる際に消滅しますので、「弹丸特急 子弹快车」が攻撃宣言を行う際に、墓地へ送るカードに含める事はできません。
（質問の状況の場合、「弹丸特急 子弹快车」は攻撃宣言を行う事自体ができません。）

質問の状況のように、「复仇死者之夜」の効果によって続けて攻撃を行い、その攻撃でも相手のモンスターを戦闘で破壊した場合には、再び「复仇死者之夜」の効果を発動し、さらに相手モンスターに続けて攻撃を行う事ができます。

質問の状況の場合、「替罪羊」の効果処理が完了し、モンスタートークンが特殊召喚に成功した時に、「衍生物收集者」は手札に存在していますので、手札の「衍生物收集者」のモンスター効果を発動する事ができます。

質問の状況の場合でも、「机壳守护神 路径灵」のリンク先にモンスター2体が同時に特殊召喚されていますので、『デッキからレベル５以上の機械族モンスター１体を手札に加える』モンスター効果を発動する事ができます。

質問の状況の場合、「千查万别」の『①：このカードが魔法＆罠ゾーンに存在する限り、お互いのフィールドにそれぞれ１体しか同じ種族のモンスターは表側表示で存在できない。お互いのプレイヤーは自身のフィールドに同じ種族のモンスターが２体以上存在する場合には、同じ種族のモンスターが１体になるように墓地へ送らなければならない』効果が適用されている状態で、「替罪羊」の処理が行われます。

この場合、4体の「羊衍生物」が特殊召喚されますが、いずれも獣族のモンスターですので、『お互いのプレイヤーは自身のフィールドに同じ種族のモンスターが２体以上存在する場合には、同じ種族のモンスターが１体になるように墓地へ送らなければならない』処理によって、1体の「羊衍生物」のみがモンスターゾーンに残り、3体の「羊衍生物」は墓地へ送られず消滅する事になります。

「机龙生成器」の効果による『このターンのエンドフェイズに、相手は「机龙衍生物」１体を自身のフィールドに攻撃表示で特殊召喚しなければならない』処理は、相手がモンスターを特殊召喚する扱いとなります。

したがって、質問の状況のように、相手がエンドフェイズを迎える前に「替罪羊」を発動し、モンスターを特殊召喚できない状態となった場合にはエンドフェイズの処理は適用されません。

なお、相手がスタンバイフェイズ等に既に「替罪羊」を発動し特殊召喚を行えなくなっているターンであっても、自分は「机龙生成器」の効果を発動する事はできます。
（この場合も、エンドフェイズの処理は適用されません。）

質問の状況のように、モンスターゾーンに存在するモンスタートークンが戦闘やカードの効果によって破壊された時にも、「侵入魔鬼之源」の『その破壊されたモンスターの数まで、デッキからレベル４以下の「入魔」モンスターを守備表示で特殊召喚する』モンスター効果を発動する事ができます。
（2体以上のモンスタートークンが同時に破壊されたのであれば、その数まで、デッキからレベル4以下の「入魔」と名のついたモンスターを特殊召喚する事ができます。）

相手が「替罪羊」を発動しており、特殊召喚を行う事ができない場合でも、自分は墓地に存在する「星遗物-『星盾』」の『このカードを墓地から特殊召喚する。その後、相手は自身の手札・墓地からモンスター１体を選んで特殊召喚できる』モンスター効果を発動する事ができます。
（その場合、『このカードを墓地から特殊召喚する』処理が適用されます。）

自分のモンスターや相手のモンスターが存在していないエクストラモンスターゾーンは自分フィールド・相手フィールドとしても扱われません。

また、エクストラモンスターゾーンはエクストラデッキから特殊召喚したモンスターが置かれるゾーンとなりますので、エクストラデッキ以外から特殊召喚されるモンスターを置く事はできません。
（「扰乱三人组」の場合、相手のメインモンスターゾーンが3カ所以上空いていなければ発動できず、「替罪羊」の場合、自分のメインモンスターゾーンが4ヵ所以上空いていなければ発動する事ができません。）

モンスタートークンは裏側表示で除外する事ができませんので、質問の状況の場合、相手フィールドのカードの数が自分フィールドのカードより多い状態であっても、「颉颃胜负」を発動する事はできません。

質問の状況の場合であれば、自分は「颉颃胜负」を発動する事はできます。

その場合、モンスタートークンは裏側表示で除外する事ができませんので、相手は裏側表示で除外する事ができる「漆黑之豹战士」のみを選んで裏側表示で除外する事になります。
（「羊衍生物」4体はそのままモンスターゾーンに残ります。）

質問の状況の場合でも、自分は「超级量子必杀 阿尔方球」を発動する事はできます。

その場合、『相手フィールドのカードを全て持ち主のデッキに戻す』処理が適用される事になりますが、「羊衍生物」は持ち主のデッキには戻らず、フィールドを離れた事で消滅します。

この場合、『その後、相手はエクストラデッキからモンスター１体を召喚条件を無視して特殊召喚する』処理は適用されません。

質問の状況の場合、相手はこのターンに「替罪羊」発動しており、『このカードを発動するターン、自分はこのカードの効果以外ではモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚できない』状態となっています。

「超级量子必杀 阿尔方球」はその効果処理によって、『その後、相手はエクストラデッキからモンスター１体を召喚条件を無視して特殊召喚する』処理を行いますので、相手が特殊召喚を行えないターンに、自分は「超级量子必杀 阿尔方球」を発動する事はできません。

「终端世界二代」の効果は、お互いのプレイヤーが自身のフィールドに出せるモンスターがそれぞれ3体までになり、お互いのプレイヤーが自身のフィールドに出せる魔法・罠カードはそれぞれ3枚までになる効果です。

自分のモンスターゾーンにモンスターが1体も存在しない場合でも、「终端世界二代」の効果が適用されている場合には、自身のフィールドに出せるモンスターは3体までとなりますので、「羊衍生物」4体を特殊召喚する「替罪羊」は発動する事自体ができません。

モンスタートークンは『持ち主のデッキに戻す』効果が適用される際にはデッキに戻る事はなく、フィールドを離れる際に消滅します。

質問の状況の場合、「创星神 提耶拉」のモンスター効果によって「羊衍生物」はフィールドを離れ、消滅します。

「替罪羊」を発動しているターンなど、自分がモンスターを表側表示での通常召喚を行えなくなっているターンでも、相手モンスターの直接攻撃宣言時に「反击之门」を発動する事はできます。

その場合、『その攻撃を無効にし、自分はデッキから１枚ドローする』処理を行いますが、そのドローしたカードがモンスターカードだった場合でも、『そのモンスターを表側攻撃表示で通常召喚できる』処理を適用する事はできません。

モンスタートークンを裏側守備表示にする事はできませんので、相手が「替罪羊」を発動し、その効果処理によって羊トークンの特殊召喚に成功した時に、自分は「无底的落穴」を発動する事はできません。

質問の状況のように、相手が2体以上のモンスターを同時に特殊召喚した場合でも、「龙大神」のモンスター効果は1度のみ発動します。

また、その効果処理によって相手がエクストラデッキから選んで墓地へ送るカードは1枚のみとなります。

質問の状況の場合、「青眼精灵龙」の『①：このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いに２体以上のモンスターを同時に特殊召喚できない』モンスター効果が適用されています。

「替罪羊」は自分フィールドに4体の「羊衍生物」を特殊召喚する効果となりますので、「青眼精灵龙」のモンスター効果が適用されている場合には発動する事はできません。

また、「替罪羊」の効果処理時に「青眼精灵龙」の効果が適用されている場合には、「替罪羊」の効果処理は適用されません。
（「羊衍生物」は1体も特殊召喚されません。）

「究极幻神 奥特美特尔·比希巴尔金」の効果によって特殊召喚される「邪眼神衍生物」の数は、その効果処理時にお互いのフィールドに同じ数が特殊召喚されるように、可能な限り特殊召喚する事になります。

質問の状況の場合、相手がチェーンして発動した「替罪羊」の効果によって、相手のモンスターゾーンに空きがなく、モンスターを1体も特殊召喚できない状態となりますので、自分・相手どちらのフィールドにも「邪眼神衍生物」は特殊召喚されません。
（その場合でも、『このターンこのカードは攻撃できない』効果は通常通り適用されますので、その「究极幻神 奥特美特尔·比希巴尔金」はこのターンに攻撃を行う事はできません。）

「青眼卡通龙」を特殊召喚する際のリリースはアドバンス召喚のためのリリースではありませんので、「替罪羊」の効果で特殊召喚されている「羊衍生物」をリリースする事はできます。

（ただし、「替罪羊」を発動するターンは、『自分はこのカードの効果以外ではモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚できない』ため、そのターンに「青眼卡通龙」を特殊召喚する事はできません。）

相手の「替罪羊」の効果によって、モンスタートークンが特殊召喚された際に、自分は「卡通手提箱」を発動する事はできます。

その場合、モンスタートークンはフィールドを離れた際に消滅しますので、結果的に『そのモンスターを持ち主のデッキに戻す』処理によってデッキに加わる事はありません。

「雷帝家臣 密特拉」の効果は、自分が「雷帝家臣 密特拉」を自分フィールドに、「家臣衍生物」を相手フィールドに特殊召喚する効果です。

したがって、相手が「替罪羊」を発動し、相手が特殊召喚を行えなくなっている場合でも、自分は「雷帝家臣 密特拉」の効果を通常通り発動する事ができます。
（「雷帝家臣 密特拉」自身と「家臣衍生物」は通常通り特殊召喚されます。）

相手が「替罪羊」等の効果によって、モンスタートークンを特殊召喚した際に、自分は「黑魔族复活之棺」を発動する事はできます。

その場合、相手の特殊召喚したモンスタートークンのうちの1体と、自分フィールドに表側表示で存在する魔法使い族モンスター１体を対象に選択して「黑魔族复活之棺」を発動する事になります。

その処理によって、選択した魔法使い族モンスターは墓地へ送られますが、選択したモンスタートークンは墓地へは送られず、フィールドから離れた時点で消滅する事になります。そのため、『その後、自分のデッキ・墓地から魔法使い族・闇属性モンスター１体を選んで特殊召喚できる』処理は適用する事ができません。

このターンに「替罪羊」を発動したプレイヤー（＝自分）は特殊召喚をする事はできませんので、「魔术师的法阵」を発動する事はできません。

なお、相手は「魔术师的法阵」を発動する事はできますが、その場合、「替罪羊」を発動したプレイヤー（＝自分）は「魔术师的法阵」の効果によって特殊召喚する事はできず、「魔术师的法阵」を発動したプレイヤー（＝相手）のみモンスターを特殊召喚する事になります。

「替罪羊」等の効果によって特殊召喚されているモンスタートークンが戦闘やカードの効果によって破壊された場合でも、「补给部队」の効果が発動します。

「阿匹卜之化神」は、通常モンスターとして扱われる為、「大热波」の効果が適用されているターン中に「阿匹卜之化神」を発動して、特殊召喚する事ができます。
しかしながら、「死灵佐玛」は、効果モンスターとして扱われる為、「大热波」の効果が適用されているターン中に、「死灵佐玛」を発動する事ができません。
また、「替罪羊」等の効果によって特殊召喚されるモンスタートークンは、通常モンスターとして扱われる為、「大热波」の効果が適用されているターン中でも、「替罪羊」を発動する事ができます。

「变化气圈鸟」が、「暗黑武装龙」等の特殊召喚モンスターや、「虚无魔人」等の特殊召喚できないモンスターを装備している場合でも、エンドフェイズ時に装備モンスターを相手のフィールド上へ特殊召喚する効果が発動しますが、特殊召喚する事ができず、墓地へ送られます。
また、「虚无魔人」の効果が適用され、特殊召喚する事ができない場合でも、エンドフェイズ時に「变化气圈鸟」の効果が発動しますが、装備モンスターを特殊召喚する事ができず、モンスターは装備されたままとなります。

「骏足之迅猛龙」自身のモンスター効果によって手札から特殊召喚した場合であれば、『②：このカードの①の方法で特殊召喚に成功した場合に発動する。相手は自身の墓地のモンスター１体を選んで特殊召喚できる』モンスター効果は必ず発動します。

質問の状況の場合、相手は「替罪羊」を発動しており、『このカードを発動するターン、自分はこのカードの効果以外ではモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚できない』状態ですので、相手は「骏足之迅猛龙」のモンスター効果によって墓地のモンスターを特殊召喚する事はできません。